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【グレイブ・ジョーンズ】 名前 グレイブ・ジョーンズ 年齢 17 容姿 銀髪のオールバック 服装は黒重視のファーコート 黒いTシャツとーンズを着ている 性格 残忍 武器 巨大なさびたのこぎり 能力 鉄の処女 無限に等しい針の大量生産がされ的に飛んでいく 針の太さや長さは自分で決められる 能力 ウィンドスライサー 風圧を操り切り裂く能力 革からだんだん切り刻まれていく恐怖感が この能力の最大の強さ 能力 狂気の極み 空想上で作られた怪物をいのままに操る能力 そこまで強いと制限がかかるが 壁を作るには打ってつけ 犠牲者500人以上の人間を拷問して楽しんだ殺人鬼 もともと宗教熱心だった彼は恋人を魔女狩りで殺され 黒魔術に没頭し悪魔からお告げをもらい 魔女狩りの審問官の仲間共々大量の針が体を突き殺した だが彼は元騎士でもあり展開の手助けもした一様英雄だ
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6限、帰りのホームルームまで、平穏かどうかは分からないけれどとにかく終わって、無事に全日程が終了した。 「どっか寄ってくか?」 「うーん……やめておくよ」 「お前小遣い少ないしなあ。おばさんとかに強請ればいいと思うぜ」 「別に少ないとは思ったこと無いよ。小学校のときは学年掛ける100円だったし」 掛ける言葉も無い、とでも言ってるかのように額に手をやった隆二は僕を呆れたような目で見る。 「ま、お前が良いなら良いんだけどだがよ。ま、帰ろうぜ」 「うん」 先に出た隆二を追いかけるような形で僕が外へ出ると、 「痛っ」 誰かとぶつかり、僕は受身も取れずに後ろにひっくり返った。最初から受身なんて練習してないけど。 「あたた……ごめんなさい」 「……」 僕を見下ろしていたのは、日焼けして褐色の肌と女性らしいかなりのプロポーションを持った、鋭い目つきの女子生徒だった。髪は腰元くらいまで綺麗に伸びた黒髪で、束ねるでもなくただそのまま垂らしてある。 謝罪するでもなく、非難するでもなく、倒れた僕を頭の先から上履きまで睥睨してから、時間が惜しいとでもいうかのように女子生徒はつかつかと歩いていってしまった。 「おい、大丈夫か誠一」 「特に怪我とかはしてないから、全然問題は無いよ。……それにしても彼女、何であんなに僕をじろじろ見てたんだろ」 「さあな。でもあれ、うちんところの委員長の妹だぜ」 「え?」 確かに委員長は妹が居るって言ってた気がするけど、目の鋭さ以外は(こういうと委員長は怒るだろうけど)あまり似ていないと思う。 「水泳部ではかなり有望な選手らしくてな。彼氏も水泳部の大会で手に入れたとか聞いたな」 度々デート中が目撃されているらしい、と付け加える隆二。 「そうなんだ」 委員長の妹さんってことは委員長がうちに来ているってことは知ってるはずだろうし、もしかして僕を見に来たとか? 「ま、大丈夫ならそれでいい。帰ろうぜ」 「うん」 僕たちは階段を降り、学校の校門前まで出ると軽く手を上げて別れた。駅前に行くには僕の家の方向とは逆になるから。 隆二を見送って僕は深々と溜め息を吐く。 ようやく1日、というか学校が終わった。本当はお小遣いが足りない、というよりも最大の問題は委員長に鍵を返してもらっているから、僕がいつま でも帰らないとまた委員長が家に入れないことだったりする。明日から勝手口だけでも鍵を開けておこうかな。それよりもお父さんにお願いして、家の鍵を作っ てもらおうか。新しく鍵を作ってもらうにしてもマスターキーが無ければ作れないはずだから、お父さんに電話してお願いするしかないかな。 なんだか今日はいろいろ疲れたなあ、と溜め息混じりに歩いていると家の前に、うちの学校の女子が倒れているのが見える。 「……って倒れてる!?」 冷静に状況を分析している状況じゃない! 「だ、大丈夫ですか?」 慌てて駆け寄ると、肩まで伸ばしたストレートヘアの隙間から僕をじっと見る目が。 「……住倉さん、何してるんですか」 「お腹、減った」 「お腹?」 「そう。お腹が減ったの」 「……分かりました。じゃあ家に――」 って駄目だ。まだ委員長は帰ってきていないけど、帰ってきたらまずいことになる。 「入っていいのね」 「あ、あの、何処か別のところで、」 「無理。もう動けない」 「今ちょっと家散らかってるから……」 「構わないから」 有無も言わさぬその勢いに呑まれ、僕は頷いた。 「食べるものだけ、ですよ」 「ええ、十分だわね」 手を引いて住倉さんに立ってもらって、僕は先に鍵を開ける。自分で土埃を取った住倉さんはおとなしく僕の後に家に入ってきた。 ……リビングには特に何も物、置いてなかったっけ? 「ちょっと待ってて。リビングを軽く片付けてくるから」 「構わないわ」 「僕が構うから、ね」 「そう。あなたが構うなら仕方が無いわね」 頷いた住倉さんをそこに残して僕はリビングに入り、鞄をソファの傍に置いて辺りを見回す。委員長のものは……ここには無さそう。台所の中も調べ てみるけど、こちらもこちらで委員長に繋がるものは何も無い。委員長用の茶碗とか箸はまだ用意してないしね。これならばれないと思う。 「お待たせ、住倉さ……あれ?」 居ない。さっきまで玄関で座っていた住倉さんが、居ない。 直後、トイレの水を流す音が聞こえてきて、トイレの扉が開くと同時に手をハンカチで拭きながら住倉さんがいつもの眠そうな瞳のまま現れた。 「住倉さん! びっくりしたよ、突然居なくなるから」 「生理現象は仕方が無いの」 「……ま、まあ、そうだね。じゃあこっちに」 「ええ」 家の中を探されたのかと思ったけど、そうじゃなかったようで一安心。やっぱり何を考えているのか、良く分からない人だと思う。 「綺麗じゃない」 「慌てて片付けたからね」 「その割には埃、ほとんど無いわね」 言って電話が置いてある台に指を走らせてから答える。う、なんというか、鋭い。 あまりこの辺りは詮索されたくないから、僕は早めに話を本題に切り替える。 「えっと、何が良い? すぐに食べられるものならお菓子がいくつかあるけど」 「甘いものがいいわ。それと牛乳」 お菓子が入った籠の中を探すとピーナッツ入りのブロックチョコレートがあった。というか甘いのはこれくらい。 「チョコレートがあるけど、ピーナッツが入ってる。それでもいい?」 「ええ、もちろん」 お菓子が入っている籠からチョコレートを出して、牛乳をガラスのコップに注ぐ。 「はい、どうぞ」 「ありがとう」 徐にそれを受け取って、封を切る。僕はその姿をじっと見ているわけにもいかないし、委員長が突然帰ってきても困るしで、内心かなり焦っていた。 委員長の電話番号かメールアドレスくらい聞いておけば良かったかな。そうしたらもうちょっとどこかで時間を潰してきて、とか連絡できたのに。
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トップ→装備→剣→剣/強化あり(ドロップ)→グレイブ モンスターハンター フロンティアG グレイブ ATK:150~165 スロット:2確認 STR+1 クリティカルダメージ+1% ※ATK=バルディシュの数値+30固定 ★バルディッシュの強化(首都エルバンの鍛冶屋) ┏バルディッシュ×1 ┃鍛鉄×1 ┃巨大な牙×3 ┗120,000スピナ ;
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「今からでも無かったことにしてください」 「うーん、それはちょっと無茶な話なんですよ」 校長室。生徒会長室よりは想像に近くて、木製の大きな机と椅子が奥にあって、手前にソファと机が置いてある。その横にいろんな賞状や盾が飾ってある棚。あ、盆栽みたいなものも置いてある。叔父さんにこんな趣味あったっけ? 想像と違うのは、部屋をぐるりと取り囲むようにして、何故か歴代の校長の写真が飾ってあること。小学校の頃って、校長室って歴代校長の写真なんか飾ってあったかな? 後は大型テレビが置いてあること。もしかしてみんなが授業中にテレビ見てたりするのかも。いいなあ。 そんな、普段入るようなことのない部屋の中で、僕は学校長の叔父さんにある相談をしていた。 ……っていちいち ある なんて言葉で隠す必要も無いよね。僕が今、叔父さんに話すことなんて1つしかないし。 「委員長……辻川さんを、何で家に返してあげられないんですか」 ここだけ切り取ると、凄く誤解されそうだけど、ずっと話題になってきたことだから、きっと分かるよね。委員長がうちにもう来なくて良くなるよう に、取り計らってくださいっていうお願い。委員長が来るのが嫌だってわけではないんだけど、やっぱり同世代の女子と生活を共にするのは、ちょっと落ち着か ないし。委員長もきっと同じこと思ってるだろうから。 特別難しそうな話ではないのに、校長先生は首を横に振ってくれなかった。 「こっちも彼女を向井君の家に送るのに、いろいろ手を尽くした後なので、今更無かったことには出来ないんですよ。最低でも一年はこのままでお願いします」 あはは、と苦笑いで答えた叔父さん、条桜院高校の校長である大橋孝之叔父さん。まだ40代のはずだから、異例の若さの校長先生だって言ってた気がする。 「一年って……卒業までってことですか? 僕達、三年なんですよ? 入試のために勉強をしなきゃいけないですし……」 「うん。もちろん、知ってる」コーヒーを啜りながら(校長室は飲食禁止とかではないのかな?)、僕を見る。「だからこそ、だよ」 「だからこそ?」 「そうそう。あれ? そこはもう、辻川さんから聞いていないかな?」 「……あ、はい。そういえば聞いてます」 僕が勉強だけに集中出来るよう、お母さんが取り計らってくれた。でもきっとそれは口実で、実際はやっぱり一人で置いていくのは心配だった、ってことかな? 僕の家に派遣する子を決めるとき、危ないことにならないようにって、選ぶ人は誰にするか、慎重になってたって委員長が言ってたっけ。何か、そういやあのときに委員長、怒ってたような。 「でも……」 「まあ、ほら。女の子と一緒に生活できるなんて、良いことじゃないかな?」 やった事が無い人にはそう思えるのかも。実際、僕も最初はそう思ってたから。 実際に共同生活をやってみるとそんなこと、言ってられないんだけど、ね。特に委員長と住倉さんとは……。 あ、そうだった。1つ予想外だったこともあったんだ。 「あの、今……委員長以外の女の子も居るんです」 「……へ?」 クエスチョンマークを、クリスマスの三角帽子みたいに、見るからに頭に載せたその人は、僕の言葉に目を丸くした。 どういうこと? そう言いたげな瞳に、僕はその一部始終を説明した。 言い切った僕の話に、やはり相変わらずの疑問符を残した校長先生は言った。 「なるほど。姉さんがあんなことを言い出さなければ、その住倉さん? も来なかったんですね」 「まあ、そういうことになります」 もちろん、あの住倉さんだから、何かのきっかけで押しこみで僕のところに来るって可能性はゼロではないけど、少なくともその時期は大幅に遅らせることができたと思う。多分。 後、委員長が帰れば、一緒に帰ってくれる、気がする。 自信がないのは、住倉さんという人物を少しでも知ってしまったから。多分、住倉さんも住倉さんで一人暮らししてるんだろうから、そう考えると委員長が帰っても居座るかもしれないなあ、なんてちょっと思った。 それはさておき。 「こんな状況になったんですから、校長権限で――」 「いや、さっき言ったみたいに、いろいろ手を尽くした後だから、今更無かったことにはちょっと出来ないんだよね」 やっぱり話が堂々巡りになっちゃうんだなあ。うーん。 「その内にきっと、そういうにも慣れると思うよ? ちょっとくらい何かが起こっても、ほら、どうにかするから」 「起こりません」 何でそういう方向に持って行こうとするかなあ。 「あはは。まあそうしてくれると助かるけどね。一応姉さんには話しておくけど、あまり期待はしないでくれるかな」 「……分かりました」 もうこれ以上話をしていても、良い方向に話が転びそうにはないから、僕も諦めた。それにもう下校時間。早く帰らないと、夕食の準備が待ってるし。 「状況がよくなりそうだったら教えてください」 「そうするよ。多分、無理だろうけどね」 最初から諦められると、ちょっと困るんだけどなあ。 校長室を出てから「失礼しましたー」の言葉と共に一礼して、部屋を後にする。 はあ、何も収穫無しかあ。仕方がないけど、我慢するしか無いよね。 「あれ?」 今、慌てて大きな足音を立てて、校長室の前から走り去ったような。 ……聞かれてたとか? ううん、きっと気のせいだよね。 若干腑に落ちない気持ちを溜息にしながら、僕は鞄を提げて帰途についた。
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委員長が出て行ってから食器を洗って、日課になっているニュース番組の占いを見る。 「ふたご座は10位かあ」 恋愛運が☆2つ、仕事運が☆1つ、金運が☆2つでラッキーカラーが赤。 「委員長って何座なんだろう」 そういえば委員長のことって全然知らないんだよね。昨日から今日に掛けて少しずつ分かってきてはいるけど。 誕生日くらいは聞いてもいいのかな、なんてことを思いながらテレビの画面に表示されている時間を確認してから消す。 この占いコーナーが終わる時間が8時20分。学校の朝のHRは8時50分からだから、ここから制服に着替えて歯を磨いて……と身支度を整えると大体8時半になってて、そこから学校へ向かうのがルーチンワーク。 身支度を済ませて家を出て鍵を掛けると、後ろから威勢の良い青年の声が聞こえてくる。 「よーう」 振り向くと玄関前の門の陰からひょっこりと顔を出した隆二が居た。 「ああ、隆二。来てたんだ」 「おうとも。今日は久しぶりに早起きしたからな」 「早起きって普通の時間じゃない?」 「俺にとって5分も早く出てくるのは早起き以外のなにものでもねーよ」 確かにいつもならば登校途中で会うことはほとんどないから、早起きの部類に入るのかもしれない。 委員長、早めに出てて正解だったよ。もしこの時間に出て行ってたら隆二と鉢合わせるところだった。 心の中で呟き、僕は隆二と並んで登校経路を歩く。 「この時間ってことは今日も占い見てきたのか?」 「うん」 「占いが別に好きでもないのに見てて楽しいのか?」 「楽しい楽しくないっていうか、生活の一部みたいなものだから。ほら、いつも右足から家を出ると幸せになれるとかいうジンクスなんかがあるよね。あれと同じ」 「良く分からんな」 腕を後頭部辺りで組みながら鞄を持って隆二は言う。2人で並んで歩いていると15センチくらい身長が違うから、私服で遊びに行ってたりするとた まに兄弟と間違えられる。1番酷いときには高校生なのに「小学生の弟さん?」と間違えられたことも。ちょっとというよりかなり複雑。 「占いなんか見てる暇があったら、特撮見ろよ、特撮」 「んー……僕はあまり好きじゃないから」 「なんでだよ! おもしろいじゃねえか、特撮」 鼻息荒く、拳を握って僕の隆二。 「こう、スカッとするんだよな。展開は割とありがちなものが多いけどよ、それでもその王道を通ってくる安心感とカッコよさ。負けても立ち上がる不屈の闘志。そこが特撮の最大の良さだぜ」 もちろんそれだけでもないんだが、と付け加えて再度前を向く。本当に好きなんだなあ、特撮。 ……でも「占いなんか」っていうのはどうかと思うな、やっぱり。 「見たくないなら見なくてもいいが、せっかく朝早くから起きてるんだったらテレビつけっぱなしにしておけばいいじゃねえか」 「あはは。お父さんが行儀悪いから食事中はテレビ点けない方が良いって。お母さんもなんだかんだでお父さんに弱いし」 「お前んとこは両親仲が良くていいよなあ。うちは喧嘩ばっかりだぜ」 「一時期は両親の喧嘩が酷いからって僕のうちに泊まりに来てたもんね」 僕の隣の部屋は、今でこそ倉庫になっているけど昔は隆二の部屋になっていた。大喧嘩の場合は翌日の朝に家へ帰ったりするから、うちでお風呂入るために着替えとかも置いてあったし。 「ああ。さすがにこの年になって親が喧嘩してるからって泊まりにいくわけにもいかないからな。あれが許されるのは小学生までだぜ」 「でもそれだけ喧嘩して離婚しないってことは何だかんだで仲良いんじゃないかな」 「どうだか。特に母さんの方は委員長そっくりでお小言が多すぎんだよ」 突然委員長の名前を出されてびくっと反応する。 「親父もだらしねえが、何かにつけて注意ばっかりする母さんもいけねえや。俺だったらとっくに離婚してるぜ」 「隆二のお父さんのことを考えて注意してるんじゃないかな」 「そうにしたって細かすぎなんだよ。靴下を洗濯機の中で裏返して入れるなとか、タバコは火を消してもゴミ袋の中に入れるなとか」 「靴下を裏返すなっていうのは単に洗濯で裏返したまま洗濯するとあまり綺麗にならないからじゃないかな。後、タバコも消した直後はまだ熱いから発火……するのかは知らないけど、それを防ぐためだと思う」 「とにかくだ!」 声を張って隆二が言う。 「隆二」 「……分かってる。でもそれだけじゃないんだぜ。理不尽なことも言ってる。そりゃ母さんだって父さんが嫌いだからあんなこと言ってるとは思わないけどよ。ちょっと言い過ぎだと思うし、言い方も気をつけるべきだと思う」 「それは……そうだね」 自分で分かってることでも、他人に指摘されると嫌なことだってある。それがコンプレックスになっているようなところだったら尚のこと。だから言 葉は選ばなきゃいけない。だからどんなに大きな喧嘩しても絶対に言っちゃいけないところは言わないんだ……なんてことをお母さんが言ってたっけ。そこをお 互い分かってるから、たまに喧嘩しても別れないんだってことも。 「うちのいいんちょもそうだよなあ。俺が馬鹿なのは仕方が無いとして、それをいちいち馬鹿馬鹿言うなっての。つーかあいつ、俺の名前すら覚えてないんじゃないのか?」 「あはは、かもしれないね」 昨日本人が言ってたけど、全然隆二の名前覚えてなかったよ。心の中でそう答えておく。 「あれは絶対年を取ったら口に小じわが出来まくる、五月蝿い意地悪バアさんにしかならんな」 「意地悪バアさんで悪かったわね」 僕と隆二が慌てて振り返ると、何故か先に家を出て行ったはずの委員長が綺麗な眉を吊り上げ、僕らを睨んでいた。
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昼食の時間。つまりお昼休み。 「学食行くか?」 「混んでそうだから、購買にしようかな」 「どっちにしても並ばなきゃいけないだろ?」 「混んだままずっと食事をしてなきゃいけないのがちょっと……」 知らない人との相席は結構気を使う。あまりしたくないなあ、なんて思う。 「お前は気が小さいな。それくらい大したことないだろ」 「隆二は何も気にしなさすぎなんだよ」 「んな訳あるか」 「せんぱぁーいっ」 言い合いには到底ならないけれど、僕が再度返す番だと思っていたら唐突に聞こえてきた声でそれは中断された。僕と隆二は顔を見合わせ、その高らかかつ黄色い声と表現すべき歓声の主に視線を送る。 「来た……」 額に手を当て、夏休みの宿題を最終日に全部持ち越してしまったような表情の委員長はちらりと教室の後方を見、「あれ?」との言葉を漏らした直後に背後から抱きついてきた後輩に「ひやぁっ!」と普段冷静な委員長らしからぬ声を聞くことができた。 「先輩、辻川先輩。お昼まだですよね? ご一緒しましょう!」 「あ、あの私は……」 「今日もお弁当作ってきたんですよ。あ、生徒会室が開いてるんでそこへ行きましょう。姉も副会長も食事はあそこでしませんし」 問答無用。その言葉がここまでふさわしいと思ったことも無かったかな、と思うくらいに委員長の言葉を全く聴かずに見覚えのある顔の後輩は委員長を半ば引きずりながら教室を出て行った。多分クラスの大半がそうしていたと思うけど、ぼんやりとそれを見送るしかできなかった。 「桜瀬さんの妹さん、今日も来たね」 彼女も生徒会選挙のときに見た覚えがある。桜瀬ひよりさん。姉の明菜さんが髪を2つに縛っているのと対照的に、小さいポニーテール1つに縛って いる。性格も上品でおっとりした感じの明菜さんとは対照的に、すがすがしいほどの元気とはきはきした発言とかが印象的だ。でもこのところはこんな調子で平 日は必ず昼食のときに委員長のところへ来ていて、ちょっとイメージが変わってきた。 「ああ。委員長にベタ惚れなんだな、やっぱ」 「先週も来てたからね」 「ちなみに去年からあんな感じだ」 委員長も結構大変なんだなあ、と既に2人が出て行った扉を見ながら思う。 「……つーかあれだよな」 「何?」 「生徒会ってなんだ、こう、変人の集まりだよな」 「変人は言いすぎだけど……ちょっと変わってるかもね」 「それを世間は変人と呼ぶ」 あはは、と僕は苦笑いしてからふと思い当たる点が。 「あれ、でもこの時間って生徒会室使っていいのかな」 「さあな。いいんじゃないか? 食事のときに使ってはいけない、なんてのも特に書いてないはずだし」 書いてなければやっていいというわけでもない気はするけど、ちゃんと生徒会の人が使ってるわけだから体裁的にも間違いは無いのかな。 「それよりもさっさと購買行こうぜ。あまり遅いと混む上に物がなくなるぞ」 「そうだね」 僕と隆二は揃って立ち上がった。 「時間、随分掛かったね」 「全くもって遺憾だ。後10分しかねえじゃんか」 「だね」 買ったメロンパンの袋を開けて、僕は齧りつく。住倉さんの席を勝手に借りている隆二はカレーパンを咀嚼しながら、窓の外を見る。 「いいよなあ、この席。どうせ住倉ほとんど来ないんだから、席交代してくれりゃいいのに」 「それは嫌」 「うおっと」 唐突に隆二の声に即答したのは、今隆二が座っている席の持ち主だった。 「住倉さん、おはよ……あ、こんにちは」 「こんにちは。……牛乳」 彼女の机の上に置いてある500mlのパックをちらりと見て、住倉さんはぽつりと声を漏らした。 「うん。昔から牛乳好きだから」 「……だからそんなに少女的な顔立ちなのね。理解したわ、ふふ」 肩ほどまで伸ばされ、前髪も少し目に掛かる程度伸びている髪を払うこともせず、実は幽霊なんじゃないかと存在しているのかいないのかが噂になるようなクラスメイトは意味深な笑いを浮かべた。身長は座っている隆二よりもほんの少し高いくらい。 「えっと……どういうこと?」 「牛乳には女性ホルモンが多量に含まれているわ。だから小さい頃から牛乳を飲みすぎると体内の女性ホルモン量が多くなる。だから子供が多量に摂取 すると男子も女性らしい体つきになったりする……って話よ。それに飲めば飲むほどカルシウムが上手く摂取できず、むしろ骨粗しょう症を引き起こすかもしれ ない、とも言われているわ」 「そうなんだ。怖いね」 「何が正しいかは分からないけれど、ね。ふふ。世の中に疑問を持つことは大切。あなたが信じていたもの、ことが全て粉々に崩れ去る、砂上の楼閣だったと知ってもいいなら」 「勉強は嫌いだけど、雑学は好きだよ」 多分皆そうなんじゃないかなと僕は勝手に思っている。 「そう。いい傾向だわ。ちなみに私が言ったのも嘘かもしれないから絶対的に信用しないことね。他人の意見を鵜呑みにして、さも自分の意見のように振舞うのは馬鹿のすることだわ」 「肝に銘じておくよ」 「……まともに会話が通じてることに俺は強い疑問を持つんだが」 隆二の視線が僕と住倉さんの顔を往復する。 「あなたがしたいなら、やぶさかではないけれど」 「俺はいい」 残り少ないオレンジジュースをストローで啜って音を鳴らしながら隆二は視線を再び外へ向ける。 「ところで……ゴミはちゃんと捨ててくれるわね? 机を使うのは構わないけど」 「あ、うん。大丈夫。それよりも住倉さん、ご飯は?」 「摂取済み。学食が開いた直後に」 ピースサインを出すのはいいんだけど、ちゃんと授業出てからにすべきじゃないかなあ、と美人なはずなのにどこか怖さとか不思議さを兼ね備えた住倉さんの顔を見る僕。 と、その背中の向こうに委員長が疲れ果てた表情で戻ってくるのが見えた。 「お帰りなさい」 「……疲れた」 自分の机に戻ろうとしていたらしい委員長は丁度その席の傍に立っていた住倉さんを見る。 「ややか、戻ってたの」 ややかというのは住倉さんの名前の方。ちょっと変わってると思う。 「また出て行く」 「授業は?」 「受けない」 「そ。出席日数はちゃんと計算してるわね」 「ええもちろん。明日は全出席」 「ならいいわ」 短い会話だけで委員長は机に突っ伏す。 「大丈夫?」 「他の誰にも見られていなかったから良かったものの、あれ見られてたら……死ぬわ、私」 なんとも想像したいような、したくないような状況だったんだろうなあと僕は推測する。 「…………」 「どうしたの、住倉さん」 「…………うふふ。そう、なるほど。なるほどね。分かったわ」 何か良く分からないけど住倉さんは自己解決したらしく、また笑顔というには少しホラーチックなものを浮かべて僕を見ていた。 「それじゃあ、また後で」 「うん。またね」 「澤田君もちゃんとゴミは捨てるように」 「分かってるっての」 去っていった住倉さんを見送ってから気づいた。 「あれ? 住倉さん、隆二の名字覚えてたね」 「去年は同じクラスだぞ」 「そうなんだ。……あ、そうか。委員長さんが住倉さんと去年同じなんだから、そうなるね」 でも委員長は隆二の名字忘れてたってことは、どれだけ委員長にとって隆二は印象薄かったんだろうと僕は1人苦笑した。
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「えっと、リビングに二人を呼んだ理由なんだけど――」 リビングにあるダイニングテーブルで、向かいの椅子に女子二人を座らせて、僕は切り出した。 「分かったわ。今から三人でベッ――」 「住倉さんは黙ってて」 「ふふ、言うようになったわね。お母さん、嬉しい」 ほろりと泣き真似する住倉さんの扱いには徐々に慣れていくとして、当面必要なことをひとまず決めていくことにした。 と言っても、ホントに喫緊の問題だけだけど。 「掃除、食事の用意……どっちか得意なもの、ある?」 「得意ではないの、ごめんなさい」 「得意じゃないわ」 二人とも即座に、それもハモって答えた。何でこんな時だけ息があってるんだろ、二人とも。 っていうか、最初から聞かれること最初から分かってたんじゃないかなと思うほどの反応の良さに、僕は呆れよりも先に笑いが出掛けて、何とか留めることに成功する。 「少なくとも食事の用意は、ややかにはさせない方が良いわね。命に関わるわ」 「酷い。お茶目心で塩と砂糖をわざと間違えているのに」 普段の生活にお茶目心なんか要らないと答え掛けて、これは住倉さんの罠に掛かっていることに気づく。 「それに砂糖と塩を間違えただけで命には関わらないのではなくて?」 「毎日そんな食事ばかりしてたら、すぐにまいるって意味」 「あー、確かにそうかも」 っていうか、そこまで酷かったら僕が料理担当無理にでも変えさせてるかも。 「じゃ、じゃあ僕がその辺りは担当するから、えーっと……」 後は掃除―― 「洗濯くらいはやっても良いわよ?」 珍しく。 本当に珍しく、住倉さんが、話の展開を、普通に、実に普通に、進めた。 僕が思わずこうやって区切って言ってしまうくらいに珍奇なのは、もう周知の事実だと思う。 ……でも、どうしても素直にその申し出を受け入れられない自分が居る。 だって、住倉さんだし。 「変なこと考えてないよね?」 「また変なこと企んでるんでしょう」 今度は僕と委員長がハモって、思わず二人で顔を見合わせ、溜息。まあ仕方が無いよね。どう考えたって住倉さんがまともに話を進めようとしてくれることなんて今まで無かったし、性格を考えれば疑ってしまってもおかしくはないと思う。絶対に何かウラがあると。 「二人して心外だわ」大仰に肩を竦めて見せる住倉さんは続けた。「やましいことなど、何も考えてないわ。ただ、学校で疲れて帰ってきたら間違えてあなた達の下着を入れ替えちゃうかもしれないけど」 全然やましくないことなんか無い。というかやましさしかない。ていうか疲れてるのも疲れてないのも全く無関係に、この人なら絶対入れ替える。 「……やっぱり、あたしが洗濯するわ」 頭を軽く押さえて委員長が呟きを漏らす。 「そっちの方がいいかも」 「二人で勝手に話を進めないで欲しいのだけど」 ふくれっ面の住倉さんは、正直その見た目だけなら可愛かった。でもこの状況をわざと作っておいてこれだから、もう笑うしか無い。 なんだか、ホント先が思いやられるね。 「とりあえず、住倉さんはお風呂掃除お願いするよ」 「……何か納得出来ないわ」 「一応、本当の家主が居ない間は僕が家主だから、納得できないなら帰ってもらってもいいんだよ?」 しばらくいつもよりもジトっ気(とでもいうのがいいのかな?)を濃くした目を向けていたけど、僕はそれをかわしつつ、 「じゃあひとまず直近の問題は解決したし、僕は部屋に戻ってるから。また夕飯になったら呼ぶから、それまでは自由行動ということで」 と逃げの一手を打った。 足取り重く部屋に戻った僕は、深々と溜息を吐いて、ベッドに寝転んだ。 正直に言って、この状況は凄くキツい。 今までほとんど喋ったことが無かった委員長と二人暮らしでも先行き不安だったのに、掴みどころのない住倉さんまで迎え入れた共同生活。ちょっと 展開がゲームとかアニメとか、そういう 非常識 が許される場でしか見たことも聞いたこともないものになってる。僕の人生のシナリオを書いた人は、きっと 酷くサディスティックな人なんだろうと思う。そうに違いない。 とりあえず、こんなことになったのは、委員長をうちに呼び寄せた叔父さんのせいだ。なるべく早く叔父さんに状況を説明して、二人が帰らなきゃいけないような状況を作りださなきゃ。 いや、追い出したいわけではないんだけど、やっぱりこの歳の男女三人暮らしはやっぱり、いつどこでどんな問題が起こるか分かったものではないから。 そんな言い訳がましいことを思いながら、いつの間にか意識は沈んでいた、らしい。 らしいっていうのは、その時から委員長に叩き起されるまでの記憶が全く無かったから。
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グレイブ ~Glaive~ 基本スペックと定義 全長 200~270cm 重量 2.5~3.2kg 地域 ヨーロッパ 年代 12~17世紀 グレイブは「グラディウス」を語源とした長柄武器である。 原型は農具を改造したものである説と、「ファルシオン」という湾曲剣の刀身を長柄の先につけた武器である説がある。 形状的にはファルシオンを先端につけた感じに近いので、ここではその説で考えて説明する。 また、峰側に鉤爪がついたもので「フォチャード」という派生型があるのだが、今回は説明を省略する。 部位別の呼称 1 穂先:スピアーヘッド(SpearHeads) 2 斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade) 3 口金:ソケット(Socket) 4 柄:ポール(Pole) 5 石突:バット(Butt) 時代背景 各国の軍隊…特に宮廷近衛兵団などの城を警護する衛兵用として作られた武器である。 武器としては比較的出遅れた感があり、戦闘用より儀礼用としての側面が強くなり、刃にいろいろな装飾や紋章が刻まれているものも多かった。 使用用途 その鋭い刃は、突くことよりもむしろ振り回して斬撃を繰り出すほうが威力が高かった。 しかしその高い威力はあまり戦場では発揮されないまま、公式の場での儀礼用の兵装として使われていくことになった。 武器としては少々不幸な運命を辿った武器だったのかもしれない。 2007年 9月30日更新 2008年 11月30日 画像差し替え+追記 参考文献 ・ウェブサイト wikipedia ・文献 新紀元社 武器事典 市川定春 著 新紀元社 武器と防具 西洋編 市川定春 著 新紀元社 図解 近接武器 大波篤司 著 新紀元社 武器甲冑図鑑 市川定春 著 ダイヤグラム・グループ 武器―歴史、形、用法、威力 田島優 北村孝一 著 幻冬舎コミックス 図説 武器だもの 武器ドットコム 著
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グレイブ・通称槍大剣又は槍のような武器を使うスタイル、現在斬の上位武器とされている。役割はヘイトを稼げるスキルのせいか壁役などと言われることも多いが高い火力やダウンを引き起こすスキルも豊富なためアタッカーとして非常に優秀である。装備Levelは斬5〜 以下開発ブログ引用 大剣を駆使する戦闘スタイル。 近距離から、一撃必殺を叩きこみ、 敵を圧倒します。
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グレイブ 武器:スピアー 装備できるレベル:12 装備できる職業:アロケン +0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9攻撃力 74-77 80-84 89-94 103-109 124-131 152-160 188-197 233-243 287-298 350-362魔法攻撃力 48-60 52-65 59-73 70-85 87-103 110-127 139-157 175-194 218-238 268-289 敏捷 24 24 24 24 26 26 26 28 28 28精神 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12強化時にかかる費用 - 10,000 20,000 50,000 100,000 200,000 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000